「一度除名した人を(都知事候補として)推薦するのはどうか」
党本部で7日に開かれた副幹事長会議で、河野太郎副幹事長(50)は、都知事選の候補者選びの話題になると、石破(いしば)茂幹事長(56)にこう詰め寄り、舛添氏擁立の動きを牽制した。
石破氏は「説明できないことはしない」と応じ、舛添氏擁立については慎重に判断する考えを示した。ただ、6日までの党内協議で舛添氏のほか、小池百合子元防衛相(61)、東京都の佐藤広元副知事ら数人が候補者として絞り込まれ、党独自の世論調査で支持率が高かった舛添氏が事実上の第1候補となっていた。
もともと舛添氏と親しい石破氏は6日のBSフジ番組で、舛添氏を「有能な人だ」と評価。舛添氏擁立の流れに乗りつつある。
だが、舛添氏がかつて所属した参院自民党の反発は根強い。脇雅史参院幹事長(68)は7日の記者会見で「党として推薦・支持することになれば、それなりにけじめが必要になる」と指摘。党内では「舛添氏の謝罪が支援の前提条件だ」(幹部)との見方も出ている。