舛添(ますぞえ)要一元厚生労働相(65)は1月8日、東京都の猪瀬直樹前知事の辞職に伴う都知事選(1月23日告示、2月9日投開票)について「本格的な検討に入った。基本は無所属で出ることになる」と述べ、出馬する意向を表明した。都内で記者団に語った。
舛添氏は来週にも記者会見を行い、正式に立候補を表明する方針。社会保障政策や防災、2020年の東京五輪成功に向けた公約を明らかにする。政党色を薄めるため所属する新党改革を離党する意向も示した。
一方、自民党は8日、都議団や都選出の国会議員団がそれぞれ会議を開き、知事選の対応を都連執行部に一任することを決定。事実上、独自候補の擁立を断念し、舛添氏を支援する方向で最終調整に入った。都連は9日に舛添氏と政策協議を行う構えで、舛添氏も「話があれば考える」と述べた。自民党は舛添氏を2010年に除名した経緯があり、公認や推薦をせず支持や支援にとどめる方向だ。
民主党都連も8日、政策的に一致する点が多いとして舛添氏支援を軸に検討を進めることを確認。候補者選定を一任された松原仁(じん)都連会長は舛添氏支援に前向きな姿勢を示した。