「原則より」とは歴史認識という原理原則にこだわり、首脳会談に応じない朴槿恵(パク・クネ)大統領(61)の姿勢を婉曲(えんきょく)にたしなめたと読み取れる。首相の靖国参拝後、韓国で安倍批判を取り下げる空気にはない中、最大限、大統領に譲歩を迫った形だ。
「日本を用いるべき」とは上から目線に違いはない。ともかく現実路線から「用日」世論に耳を傾けるか、原理原則に固執して国際社会に“告げ口外交”を続けるか。朴大統領のリーダーシップが問われているが、今のところ姿勢に変化の兆しはない。(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)