【佐藤優の地球を斬る】
ロシアのプーチン大統領が11月13日、韓国を公式訪問し、ソウルの青瓦台(大統領府)で朴槿恵大統領と会談した。会談終了後、両首脳は合同記者会見を行い、共同声明を発表した。
<声明には「(韓露)双方は最近、歴史に逆行する言動が障害となり、北東アジア地域の強い協力潜在力が実現しないことに関し、共同の憂慮を表明した」との異例の文言が盛り込まれた。名指しこそ避けてはいるものの、「歴史に逆行する言動」をしているというのは日本を指していることは明白で、背景には韓国側の強い意向があったことがうかがえる>(11月14日付『産経新聞』)
少年選手と話し込み
プーチン大統領は、これまで日本との関係改善に意欲的だった。それが今回の訪韓で、韓国と連携して「反日統一戦線」の一翼を担いようになったと受け止めると事柄の本質を捉え損ねる。
プーチン大統領は、韓国の態度に満足していない。14日、韓国の『中央日報日本語版』(電子版)が興味深い情報を伝えた。