【佐藤優の地球を斬る】
日露の外務・防衛担当閣僚会合「2プラス2」が11月2日、東京で行われた。この会合が行われるのは初めてで、日露の戦略的提携関係が強化されつつあることを示すものだ。本件に関し、露国営ラジオ「ロシアの声」が7日にロシア科学アカデミー極東研究所のパブリャチェンコ研究員の見方について報じている。
対中カードの一枚
<パブリャチェンコ氏は「2プラス2」の形式が日本にとって重要であると指摘している。安倍首相は外交国防政策を活発化させているが、軍国主義・覇権主義復活という批判をかわすため、積極的平和外交と銘打っている。新しい形式での対話をスタートさせることによって、日本の外交には新しい展開が生まれており、ロシアもそれに一定の評価を下している。