ケネディ元大統領の長女であるキャロライン・ケネディ駐日米大使が11月15日に着任した。さっそく東日本大震災の被災地や被爆地の長崎を訪問するなど精力的に活動している。
日本政府の歓迎ぶりも、ひと味違った。安倍晋三首相は着任から5日後の11月20日、首相公邸にケネディ氏を招待した。首相は「大使の来日を機に、さらに日米関係を発展させていきたい」と歓迎の言葉を述べると、ケネディ氏も「ともに仕事ができることを大変光栄に思う」と応じた。
昼食をとりながらの懇談には、稲田朋美行政改革担当相、森雅子少子化担当相の女性2閣僚も同席し、女性の社会進出などについて話に花が咲いたという。ある政府高官が「私も会いたかった…」と漏らすほどの人気ぶりだ。
ケネディ氏が大歓迎を受けた1週間前に官邸で初めて首相と面会した大使がいた。韓国の李丙●(=王へんに其、イ・ビョンギ)駐日大使だ。
李氏は表敬訪問後、記者団に「韓日両国の安定化のためにともに頑張りましょうという話をした」と語った。その次の言葉に耳を疑った。
「『早いうちに過去を整理して未来に向かって進めていく指導者になっていただきたい』ということを私から申し上げた」