年が明けると、細川氏のもとに「小泉氏が『支援する』と言っている」との情報が政界関係者から続々と入り始めた。小泉氏も細川氏と会うことに前向きな姿勢を周囲に伝えた。
細川氏と同じ日本(にほん)新党出身の野田佳彦前首相(56)らも年明けから水面下で出馬を促し、細川氏の背中を押した。昨年(2012年)の都議選の民主党落選者らが独自に選挙事務所の準備や資金集めに奔走した。
ただ、細川氏は98年に「60歳は区切り」として衆院議員を辞職した経緯があり、75歳での政治復帰には説明も求められる。自民党幹部は「最近は芸術に携わってきたようだが、細川氏自身が骨董(こっとう)品だ。ゾンビだ」と皮肉る。
これに対し、細川氏が議員辞職願を提出した直後、厚相だった小泉氏だけは記者会見でこう「予言」していた。
「細川氏は節目節目で、また引っ張り出されてくるのじゃないかな」(SANKEI EXPRESS)