都知事選をめぐり、民主党が細川氏を「最有力候補」と位置付け、出馬を打診していた。細川氏は、幅広い都民の支持を得たい意向で、特定政党の推薦や支持を得ず、無所属で選挙に臨む考えだ。同時に、選挙戦を有利に進めるためにも、国民に根強い人気がある小泉氏の協力を得ることにしている。選挙公約では「脱原発」のほか、財政改革を柱に訴える見込みだ。
細川氏は、1971年に自民党公認で参院初当選。熊本県知事を経て、92年に日本(にほん)新党を結成、代表に就任。92年7月に参院議員に復帰し、93年7月に衆院初当選。93年8月から94年4月まで首相として非自民8党派による連立内閣を率いた。98年、還暦を区切りに政界を引退し、陶芸家として活動していた。
一方、前宮崎県知事で昨年12月に衆院議員を辞職した東国原(ひがしこくばる)英夫氏(56)は10日、千葉市内で記者団に対し、「出馬しないととってもらってもいい」と述べ、不出馬の意向を表明した。