定員は590人で、およそ半分の部屋は2~4人が泊まる個室タイプ。大部屋の「ツーリスト」(8740円~)は客席と客席の間を仕切るカーテンがある。
一方、客室の「スイート」と「プレミアム」にはバルコニーがある。右舷側の吹き抜けスペースからは大きな窓を通して海が望め、天気が良ければ太平洋の日の出を目にすることもできそうだ。
船内は段差の少ないバリアフリー仕様で、電動ベッドを備えた部屋もある。同社の中山一哉取締役は「自宅から自動車でそのまま乗船できるのでフェリーの旅はとにかく楽。障害や高齢を理由に旅をあきらめないで」と呼びかける。
JTB総合研究所の波潟郁代企画調査部長は「鉄道でもそうだが、長い移動を楽しむ旅が評価されている。お金を払ってでも快適な移動をしたいという志向は広がるのではないか」と話している。