定番の海外旅行先として人気を誇るハワイ旅行の人気が再燃し、観光客の獲得に向けた業界各社の動きが相次いでいる。航空便の拡充に加え、ホテルや旅行会社もサービスを提案。テロの懸念が強い欧州旅行などに比べて、ハワイは治安が良く滞在も快適とあって、年末年始だけでなく、今後の需要増加を見込んだ取り組みが加速している。
「今まで以上にホテルを利用してもらえる環境が整った」。西武ホールディングス(HD)の後藤高志社長は、ハワイ・オアフ島のホテル新装計画の発表会見で“勝算”を口にした。
新装する「プリンスワイキキ」は来年3月までに客室やロビー、店舗まで全面改装する。ロビーにはハワイで著名な芸術家の作品を展示するなど高所得者をターゲットにした高級クラスに整備する計画で、現在4割前後で推移する利用者の日本人比率を5割まで引き上げたい考えだ。