ならば、「蓄財能力」とか「資産運用能力」が大きく劣っているのか。頭脳力を示す「ノーベル賞」の国別受賞者数は、(1)アメリカ345人、(2)イギリス114人、(3)ドイツ82人、(4)フランス57人、(5)スウェーデン32人ときて、日本はスイスと並ぶ22人で世界6位。
これだけ優秀な頭脳を持つ民族なら資産運用でも優れているはず。一体、どこに原因があるのだろう。
だが、企業の「売上高」とか「時価総額」(発行済み株式×株価)に注目し、世界ランキングをチェックすると、27位というポジションでおかしくないことに気づく。
日本企業の2015年度売上高トップはトヨタ自動車の約27兆円だが、時価総額は、米経済誌「フォーチュン」の世界ランキングによると、トヨタは26位なのだ。