早稲田大学文化構想学部“第1期生”
「学歴が昇格を左右することはありません。例えば、役職に就くためには立候補をし、試験を受けて、それにパスする必要があります。学歴に関係なく、この試験に受からないと役職に就けないのです。学歴を判断材料にしているようには思えません」
ヤマト運輸の広報戦略部広報戦略課に勤務する池田桃子さんが話す。礼儀正しく、はきはきした口調だ。2011年3月に早稲田大学文化構想学部を卒業し、4月、ヤマト運輸に入社した。文化構想学部の“第1期生”である。
内定を得たのが、大学4年の夏だった。文化構想学部など同級生には、はるか前に内定をつかんでいた人もいた。池田さんの周りでも、春から夏にかけてメーカーや金融機関、ベンチャー企業などに続々と決まっていく。それでも、焦ることはなかったという。
「人は人、私は私と考えていましたから、自分が納得できるまでがんばろうと思っていました。うらやましく思うとか、嫉妬することは全然ありませんでした。