社会保障制度は、世代間扶養といって、現役の人たちが、体力的に衰えた高齢者などを支える仕組みです。その人口構造がこれから大きく変わるわけですから、家計の負担は今後も多くなることが予想されます。
これからどのような財政的な改革が待っているかは、誰にも分かりません。しかし、分かっていることもあります。それは、そうした改革が実行されてから、家計改善しようと思ってもとても対処できないということです。ですから、その対策の1つとして、いまから長く働く意識を持つことをお勧めします。
65歳で仕事を辞めたいと思って、70歳まで働くのはシンドイかもしれません。
でも、75歳まで働く覚悟を持っていて、70歳でリタイアできるのであれば、同じ70歳のリタイアであっても、こちらの方が気持ちは楽でしょう。
残念ながら公的年金の財政状況は極めて厳しい状態です。だからといって、あてにしなくていいということではありませんが、想定額よりも「少ない」という見積もりを立て、不足分をどう補ったらいいかを前もって考えておくことが賢明でしょう。