そして、その超富裕層の大半は、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏をはじめとする起業家たちによって占められている。橘木教授も「お金持ちになる1番の近道は起業で成功することです」という。
日本でもそれは同じで、米「フォーブス」誌が発表した2015年の日本版長者番付を見ると、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長の約2兆5109億円を筆頭に、5位のキーエンスの滝崎武光名誉会長までが資産1兆円超のスーパーリッチ。10位のセブン&アイ・ホールディングスの伊藤雅俊名誉会長でも4522億円の資産を持ち、この大半が起業家なのだ。
面白いことに出身大学を調べると東大卒は見当たらない。最も多いのが慶大だが、それでも2人にとどまる。あとはバラバラで、早大もいれば、カリフォルニア大学といった海外の大学の出身者もいる。そのなかに工業高校の出身者がいることも目を引く。起業での成功と学歴の間に相関関係を見いだすことはできないかもしれないが、東大OBたちはどういう意見を持っているのだろう。