一連の騒動の結果、同センターは大幅に縮小され、名称も変更されるなど、大きな影響があった。この関係者は「なぜ、今こんな本を出すのか疑問だ」と手記の出版に不快感を示し、「私たちとしては、粛々と研究を進めるしか再建の道はない」と述べた。
別の理研職員は「個人で買うのは嫌なので、職場で一冊買って回し読みしている」と告白。「小保方氏がどんな弁明をしているのか知りたい」とする一方、「自殺した笹井さんの遺族の気持ちを考えたのだろうか」と首をかしげる。そのうえで「研究者として理研に戻ることは、二度とないだろう。しかし、それでも印税に心を売ってしまったのか」と憤った。
「子供じみている」
名指しで批判された若山氏の心中は穏やかでないことは容易に想像できるが、「取材対応は控えたい」としている。小保方氏との泥仕合には応じない選択といえる。