探査機はやぶさ2が小惑星への軌道変更に成功 平成30年の到着目指す

2015.12.14 12:18

小惑星「リュウグウ」の表面にできた人工クレーターから岩石を採取する探査機「はやぶさ2」の想像図(JAXA・池下章裕氏提供)

小惑星「リュウグウ」の表面にできた人工クレーターから岩石を採取する探査機「はやぶさ2」の想像図(JAXA・池下章裕氏提供)【拡大】

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、小惑星探査機「はやぶさ2」が3日に実施した小惑星「リュウグウ」に向けた軌道変更に成功したと発表した。探査実現に欠かせない重要な局面の一つを乗り越えた。今後は燃費に優れたイオンエンジンを本格的に稼働して航行し、平成30年の小惑星到着を目指す。

 はやぶさ2は3日、米ハワイ付近の高度約3090キロで地球に最接近。引力の影響を受けて軌道を曲げ、小惑星へと進路を変更し、地球の運動エネルギーを受けて秒速約1・6キロ加速した。

 JAXAは地球接近後の軌道の計測と計算で成功を確認した。津田雄一プロジェクトマネージャは「すべての関係者、運用を見守っていただいた皆様に感謝申し上げます。はやぶさ2に携わるメンバー全員力を合わせ、挑戦の航行を続けます」とコメントした。

 はやぶさ2は、小惑星の岩石を採取して22年に地球に帰還した「はやぶさ」の後継機。リュウグウに3回着地し計100ミリグラム以上の岩石を採取し、32年に地球に持ち帰る計画。新開発の装置で人工的にクレーターを作り、宇宙線の影響を受けていない地下からの採取も目指す。

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