大阪大学産業科学研究所の関谷毅教授、金沢大学こどものこころの発達研究センターの菊知充教授らの研究チームは7日、額に張るだけで脳波の動きを正確に計測する「パッチ式脳波センサー」を開発したと発表した。
新開発のセンサーは、柔軟な電極とシート状のワイヤレス計測モジュール、小型電池からなる。厚さは6ミリ、重さは24グラム。
従来の脳波測定器や脳波計は、電極が付いた多数のケーブルを頭部全体に長時間装着しなくてはならず、装着者にとって負担が大きかった。特に落ち着きのない子供の脳波の測定が難しかった。
簡単に脳波の測定ができるようになるため、かかりつけの医療機関や介護施設などでこの脳波センサーを使えば、アルツハイマー型認知症の早期発見にもつながる可能性がある。