「印税に心売ったか」小保方さん手記に憤りの声 “私は悪くない”強い自己愛か (5/7ページ)

2016.2.13 17:12

小保方晴子氏。STAP細胞をめぐる騒動を振り返る手記「あの日」を講談社から出版したが、さまざまな反響を巻き起こしている

小保方晴子氏。STAP細胞をめぐる騒動を振り返る手記「あの日」を講談社から出版したが、さまざまな反響を巻き起こしている【拡大】

  • 小保方晴子氏が講談社から出版した手記「あの日」。インターネットの電子書籍販売サイトで一時、1位にランキングされた

 世界的な生命科学の研究者で小保方氏の上司だった笹井芳樹氏が騒動の渦中に自殺したことに関しては、多くを語ってはいない。短く「笹井先生がお隠れになった」としたうえで、「金星が消えた」「私は業火に焼かれ続ける無機物になった」と、文学的ながら意味不明な独特の表現で描写している。

 片田氏は「本が売れることで、『自分の主張が認められた』と感じた小保方氏が、より強固な妄想体系を構築してしまう恐れがある」と懸念する。

 理研、手記を回し読み

 騒動に巻き込まれた関係者はどう感じたのか。

 論文発表当時、小保方氏が所属していた理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(現在は多細胞システム形成研究センター、神戸市中央区)の広報担当者は「こちらからお話しすることはない」とつれない反応だった。

 しかし、同センターのある関係者は「本屋へ買いに行ったが、売り切れで入手できなかった。(同センターの)誰もが関心ないといえば嘘になる」と明かす。

「個人で買うのは嫌なので、職場で一冊買って回し読みしている」

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