これに対し民宿を経営する女性は「繁忙期に学生の手を借りたい」と答え、那智勝浦町のホテル関係者の男性も「新卒の社員が入ってこなくなってきた。就職にも結び付いてほしい」と肯定的にとらえた。
「学生との連携で、地域全体の活性化にもつながれば」と同市観光交流課の担当者。みこしの引き手の不足する田辺祭や、商店のシャッターの目立つ市中心市街地にも、活気を取り戻そうという試みだ。
TBの竹本昌人事務局長は「目指すのは100年先を見据えた持続可能な観光地。経済も大切だが、地域全体に“潤い”をもたらすことこそが不可欠なんです」と話している。