来年度には城崎を拠点とし、TBのような組織を立ち上げる構想も出ている。担当者は「市外も含めた広域的な視点から、よりお客さん目線の観光が提案できるようになる」と期待する。
地方に学生の力を
一方、こうした地域では観光産業に携わる関係者の高齢化などが課題。熊野古道の田辺市本宮町周辺地域でも宿泊施設や語り部の後継者が不足している。
その対策として、同市では観光スポットなどの歴史や文化を案内できる「ジュニア語り部」を小中学校で養成中。また宿泊施設での学生インターンシップの活用も検討されている。
学生インターンシップについては、12月上旬に学生とTB、市、宿泊施設の関係者らが集まり、メリットや課題を話し合った。その場で、立命館大学大学院経営学研究科の大島知典さんが「社会経験や成長の場を求める学生たちを、人手の足りない観光地で受け入れられないか」と提案。