健康ブームでお酢を飲む人が増えているが、酸蝕歯の原因になるリスクがある。
北迫助教によると、ダイエットのために毎日コップ2杯の黒酢を原液で飲んでいた女性は、酸が原因で前歯の象牙質が露出してしまった。ミカンを毎日、食べていた人が酸蝕歯になった例もあったという。
和食に比べ、酸性度の比較的高い欧米の食文化が普及したり、スポーツドリンクなどのペットボトルを持ち歩く人が増えたりしたことに伴い、近年、酸蝕歯は増加傾向にある。北迫助教が平成25年、10~80代の男女1108人を対象に実施した調査では、4人に1人が酸蝕歯だった。
唾液や水、お茶で
酸蝕歯を予防するには、歯を長時間、酸にさらさないことが大切だ。酸性度の高い飲食物をだらだら飲んだり食べたりするのはやめた方がいい。飲み物を飲む際、ストローを使うと歯への接触を少なくすることができ、予防につながる。