公務員のたばこ休憩…1年間で給料920億円分 「税金の無駄遣いだ」 (2/5ページ)

2015.11.8 17:08

尼崎市役所の地下駐車場内にある職員専用喫煙所。1日に訪れた延べ人数は547人だったという=平成27年7月23日午前10時39分、兵庫県尼崎市(兵庫県タバコフリー協会提供)

尼崎市役所の地下駐車場内にある職員専用喫煙所。1日に訪れた延べ人数は547人だったという=平成27年7月23日午前10時39分、兵庫県尼崎市(兵庫県タバコフリー協会提供)【拡大】

 西宮市では本庁に4カ所ある喫煙所のうち2カ所を調査したところ、昼休みを除く時間に訪れた人数は607人。ただ、ここは職員以外の来庁者も利用するため、おおまかにみて3分の2が職員と仮定して推計した結果、この2カ所での年間タバコタイム・サラリーは5678万3520円となった。

 両市とも水道局や環境局、消防局などは別庁舎となっており、同協会ではそれぞれ、少なくとも年間1億円以上のタバコタイム・サラリーが支払われていると推定。全国の国家公務員、地方公務員をあわせた数は両市職員の約460倍として、国全体でざっと920億円以上の税金が消えていると結論している。

 1日の半分を喫煙所で過ごす職員

 「喫煙所に来る職員たちが、たばこを吸うだけではないことに驚きました」。今年5月、西宮市役所での調査に参加した同市在住の斉藤芳一さん(75)はこう、指摘する。

 多くの職員は喫煙所でスマートフォンを操作し、たばこを1本吸い終わっても職場に戻らない人も。長い人では1回につき約45分間、喫煙所で過ごし、1日に5~6回喫煙所に来た職員もいたという。「1日の半分くらい喫煙所にいた人もいました。組織として何も言わないのはどうなのか」と斉藤さんは憤る。

勤務中の喫煙についてはトイレに行ったりお茶を飲んだりするのと同じ扱い…

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