阪急・阪神の“100年戦争” 現実の統合劇にもテレビさながらのドラマ (5/5ページ)

2015.10.25 17:15

小林一三氏

小林一三氏【拡大】

  • 阪急今津線=兵庫県宝塚市

 その後、村上氏が証券取引法違反容疑で逮捕され、機関投資家からの資金運用委託の解約が相次ぐ事態に備えて手元資金を確保する必要に迫られ、結局は買い付け価格1株当たり930円とする阪急のTOBに応じた。

 ここにドラマで小林氏の台詞にあった「阪急が阪神を買収する形」の経営統合が実現し、阪急阪神ホールディングス(HD)が誕生したのは18年10月だ。ある阪神幹部はかつて「阪神電車やタイガースもそのまま残り、結果的にこれでよかった」と語っていた。

 一方、ホワイトナイトとして交渉に乗り出していた関係者は「阪神が少しでも(村上ファンド側)と戦う意欲があって時間を稼いでいれば(村上氏の逮捕で)もっと最適な組み合わせの私鉄統合が実現したのに…」と話していた。

 いずれにしても経営統合から9年が経過し、阪急と阪神が阪急阪神HDの下の事業会社として併存している姿を泉下の小林氏はどう思っているのだろうか。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。