成人式用の振り袖商戦が前倒しになり、百貨店や呉服専門店では早くも再来年(平成29年)に成人式を迎える女性向けの新作展示会や受注会をスタートさせている。ここ数年は記念写真の撮影や着付けサービスの特典が付くパッケージ販売が主流で、早期購入のメリットが大きくなっているという。(日野稚子)
1年半前
新成人向け振り袖の展示会や受注会は成人式の前々年の秋頃に始まることが多かった。しかし、呉服専門店が高校卒業前後の時期に、新作の振り袖を掲載したダイレクトメール(DM)の郵送を開始し、商戦のスタート時期が早まったとされる。ここ数年は、成人式の1年半前の夏に展示会などを開催する専門店や百貨店が増えている。
小田急百貨店新宿店(東京都新宿区)は昨年、翌々年の新成人向けの振り袖フェアを初めて8月に開催。好評だったため、今年はさらに1カ月前倒しし、7月に開催した。顧客が購入の意思を示し、一定期間、商品の保管を依頼する「取り置き」件数が当初目標を達成したという。今月19日から2度目のフェアを開催中だ(25日まで)。