これはパクリ?インスパイア? ファッション業界で氾濫する“模倣” (1/5ページ)

2015.7.19 07:04

「スナイデル」の正規品(左)と、衣料品販売会社「Gio」がGRLで販売したもの=6月30日、大阪府警本部

「スナイデル」の正規品(左)と、衣料品販売会社「Gio」がGRLで販売したもの=6月30日、大阪府警本部【拡大】

  • スナイデルのデザインをコピーし、Gioが販売していたトップス(左端は本物)=大阪市中央区大手前の大阪府警本部
  • クリスチャン・ルブタンのハイヒール。赤い靴底“レッド・ソール”はブランドの象徴
  • TASAKIを代表する「balance」シリーズ(提供)

【ファッションおたく】

 デザイン完全パクリで逮捕 ブランドタグつけかえてもダメ!

 パクリ? インスパイア? ある意味、ファッションの世界では“模倣”はまかり通っている。巷で売られている洋服が「サンローラン」と似ていたり、別の店に並べられたバッグは「セリーヌ“風”」だったり。似てはいるけれど、明らかに別物であれば、流行を意識した商品作りと捉えられる。しかし、まるっきり同じデザインとなれば、それはすなわち「パクリ(盗作)」なのだ。

 先月末、若い女性に人気のファッションブランド「スナイデル」のデザインを模倣した衣服を売った通販サイト「GRL(グレイル)」を運営する衣料販売会社「Gio」(大阪市西区)社長と商品企画リーダーが不正競争防止法違反(商品形態模倣)容疑で逮捕された。デザイン盗用の立証が難しいとされるファッション業界。しかも、民事訴訟ではなく刑事事件に発展するのはかなり珍しいケースだ。

 GRLは10~20代の女性をターゲットにした衣料品などを低価格で販売するサイトで、モデルの藤井リナさんやトリンドル玲奈さんら人気モデルを起用したり、ファッション誌での掲載をPRしたりして人気を集めていたようだ。

GRLでは、購入したスナイデルの洋服を外部業者に見せて…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。