「反面教師」だった父も、今は育児に協力 俳優・大浦龍宇一さん (3/3ページ)

2014.3.22 14:17

「父は反面教師でした」と話す大浦さん(瀧誠四郎撮影)

「父は反面教師でした」と話す大浦さん(瀧誠四郎撮影)【拡大】

  • 父の由紀夫さんは、のんびりした性格だったという(大浦龍宇一さん提供)

 しかし、昨年、由紀夫さんが名古屋から沼津へ移住。ちょうど主之和くんを見てくれる人がいなくなってしまったことから子育てへの協力を頼んだ。すると、電話の向こうから、「いいよ」と軽い調子が返ってきた。昨年の秋以降、最低月に1回は沼津から上京し、主之和くんと一緒にいてくれる。

 「父は自分にとって、こうあってほしいと望む一般的な父親像ではなかった。愛情がなかったわけではないんですが、普通の形ではなかった。でも、その分、自分は息子に普通の愛情を与えたいと思えた。反面教師でした」と明かす。

 由紀夫さんがいたからこそ父親の自覚を強く持てている。目標は息子から「スーパーファーザー」と思われるようになることだ。(油原聡子)

 ≪メッセージ≫

 笑顔を絶やさず、心も体も健康に過ごしてください。主之和のこと、これからもよろしくお願いします。

【プロフィル】梶浦由紀夫

 かじうら・ゆきお 昭和15年、京都府生まれ。俳優、高田浩吉さんの長男として育つ。同志社大卒業後、5年間の役者生活を経て、梅田コマ劇場入社。その後、高田浩吉のマネジャーや喫茶店経営、サラリーマン生活を経て、現在は静岡県沼津市で暮らす。

【プロフィル】大浦龍宇一

 おおうら・りゅういち、本名・梶浦靖博(かじうら・やすひろ) 昭和43年、京都府生まれ。立命館大卒業後、上京。俳優としてテレビを中心に、映画や舞台など幅広く活躍。代表作にテレビドラマ「この世の果て」「天うらら」など。最近は、シングルファーザーとしてバラエティー番組にも出演。

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