丸山ワクチン、有償治験から30年超 アジア各国でも臨床試験へ (4/4ページ)

2014.2.2 08:25

有償治験薬の丸山ワクチン。A液とB液を1日おきに交互に皮下注射するのが基本的な使用法だ

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 ■使用には医師の承諾が必要

 丸山ワクチンは昭和19年、皮膚科医で日本医大元学長の丸山千里氏が皮膚結核の薬として開発、30年代からがんの治療に転用する研究が行われた。51年、がんの治療薬としての製造承認を求める申請が厚生省(当時)に出されたが、「がんに対する効果は認められない」と56年に却下。ただ、有償治験薬としての使用は認められており、投与を希望する患者には日本医大付属病院ワクチン療法研究施設で頒布されている。

 治療を受けるには、丸山ワクチンによる治験を医師に引き受けてもらう必要がある。担当医師が決まったら治験承諾書などを用意し、同施設に提出。説明を受け、同意(インフォームド・コンセント)すれば使用が可能となる。

 1回目はワクチンを受け取るのに本人か家族が来院する必要があるが、2回目以降は郵送で受け取ることもできる。

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