日航機の発煙事故「怖くて死ぬかと…」「パニックだった」 乗客生々しく証言 (1/2ページ)

2016.2.24 11:25

右エンジンから出た煙が客室内に流入した日本航空の旅客機から緊急脱出する乗客ら=23日午後、新千歳空港(乗客提供)

右エンジンから出た煙が客室内に流入した日本航空の旅客機から緊急脱出する乗客ら=23日午後、新千歳空港(乗客提供)【拡大】

  • 煙が出た日航機から避難した乗客ら=23日午後(乗客の坂元利花子さん提供)
  • 右エンジンから出た煙が客室内に入り込み、乗客乗員が緊急脱出した日本航空の旅客機=23日午後6時8分、新千歳空港
  • 右エンジンから出た煙が客室内に入り込み、乗客乗員が緊急脱出した日本航空の旅客機=23日午後5時27分、新千歳空港
  • 煙が出た日航3512便から避難する乗客ら=23日午後(乗客提供)

 雪の降りしきる新千歳空港で発生した日航機のエンジン発煙事故。脱出シューターで緊急脱出した乗客らは、寒さと恐怖で身を震わせながら、緊迫の瞬間を振り返った。

 「ものすごい煙が流れ、怖くて死ぬかと思った」と話すのは北海道に旅行に来ていた大分県竹田市の主婦、石井みずきさん(29)。

 息子(5)、娘(4)とともに機体中央部付近に座っていると、突然たばこのような煙が機内に流れ込み、ガソリンのような猛烈な臭いが漂い始めた。石井さんは「乗務員の指示で体を低くして、ヘッドレストのカバーで口を覆ったが、臭いで気分が悪くなった」という。

 北九州市から家族や友人とスキーにきていた会社員の男性(55)は「刺激臭で目がチカチカした。女性の悲鳴が上がりパニックだった」と説明する。後方の座席から「エンジンから煙が出た」という声が上がると、「怖い」という女性の声が響いたという。

「震えが止まらなかった…」

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