--NTTドコモの携帯電話料金の方向性は
「(実質0円など)バランスを失した販売競争を見直すことで、徐々にメニューの多様化を進めることができる。5~10年前と比べて携帯電話が使いやすくなったのは各社が投資をしてきたからで、回収の見通しは無視できないが、中長期的にはコストを下げ、利用者が使いやすい料金を考えていくのは当然だ。安売りの競争をするよりも、サービス面や設備効率の競争にならざるを得ない」
--携帯通信のコスト削減策は
「(KDDI、ソフトバンクに)基地局の共通化を提案している。誰にとっても不都合ではないし、コストが下がって還元すれば利用者も喜ぶ。トンネルなどですでにやっていることを広げていきたい」
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【プロフィル】鵜浦博夫
うのうら・ひろお 東大法卒、1973年日本電信電話公社(現NTT)入社。東日本電信電話(現NTT東日本)東京支店副支店長、取締役第一部門長、常務経営企画部門長、副社長新ビジネス推進室長などを経て、2012年6月から現職。石川県出身。