三菱ふそう、新型EVトラックを初公開 運行費ディーゼルより割安 (1/2ページ)

2016.9.22 06:45

三菱ふそうトラック・バスがIAA国際モーターショーで世界初公開した新型電気トラック「eCanter」=21日、ドイツ・ハノーバー
三菱ふそうトラック・バスがIAA国際モーターショーで世界初公開した新型電気トラック「eCanter」=21日、ドイツ・ハノーバー【拡大】

 三菱ふそうトラック・バスは21日、ドイツ・ハノーバーで報道公開が始まった世界最大の商用車ショー「IAA国際モーターショー」で、新型電気トラック「eキャンター」を世界初公開した。走行中に温室効果ガスを排出せず、排気音もない電気自動車(EV)の特性を生かし、来年中に市街地の商品配送向けとして日米欧で納入を始める。

 マーク・リストセーヤ社長は「環境に優しく、日常的に使える。経済性も高い」と話した。

 eキャンターは車両総重量が7.5トンの小型で、積載量は2~3トン。容量が13.8キロワット時のリチウムイオン電池を3~5個搭載する。5個搭載で1日最長100キロを走行し、電池を減らして積載量を増やすなど用途によって変更できる。

 安い電気を使うことで、運行費用はトラック業界で主流のディーゼル車に比べて走行1万キロ当たり1000ユーロ(約11万円)削減できる見込み。エンジン油など維持費も減り、購入価格の上乗せ分は「2年で回収できる」(三菱ふそうトラック・バス)。

18年に主力ブランド「メルセデス・ベンツ」からEVの商用バンや路線バスの投入を計画

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