トヨタ自動車とKDDI(au)、コーヒーチェーンのコメダ(名古屋市)は20日、車を運転しながらスマートフォンを操作する「ながらスマホ運転」を撲滅するための実験的なプロジェクトを愛知県内で始めた。
KDDIが開発した専用アプリをダウンロードして使う。スマホを触らずに走行するとポイントがもらえ、走行距離100キロ分のポイントがたまると「コメダ珈琲店」でコーヒーをプレゼントする。
ドライバーはアプリを起動し、スマホを裏返した状態で走行する。スマホの傾きを感知するセンサーや、衛星利用測位システム(GPS)を活用したアプリとなっており、ながら運転をしなかった距離を測る。
運転中にスマホを操作すると、たまったポイントはすべて失われる。
同プロジェクトは期間限定の取り組みで、ポイント蓄積は10月6日まで、コーヒー提供は10月末まで。期間中に最大15万杯のコーヒーを用意する。今後、全国各地で同様のキャンペーンを検討するという。
トヨタの西内律子主査は名古屋市で開いた記者会見で「交通事故死傷者ゼロが究極の願い」と強調。自動ブレーキなどの車の安全技術開発に加えて、事故防止に向けた啓発活動でも社会貢献していくと訴えた。