日本勢による連日のメダルラッシュに沸くリオデジャネイロ五輪。第12日の16日には、シンクロナイズドスイミングのデュエットで乾友紀子(井村シンクロク)三井梨紗子(東京シンクロク)組が、シンクロ日本代表として2大会ぶりの銅メダルを獲得した。
2人を含むシンクロの日本選手らが本番で着る水着を手掛けたのが、デサントと東レ。アテネ五輪の競泳800メートル自由形で優勝した柴田亜衣選手ら競泳陣も含め、数々のメダリストを支えてきた「日の丸連合」だ。かつてシンクロ日本代表を6大会連続で表彰台に導いたメダル請負人で、3大会ぶりに復帰した井村雅代コーチの厳しい注文にも的確に対応。見事、今回のメダル獲得に貢献した。
極限まで軽量化
「とにかくすごいこだわり。覚悟はしていたが、あれほどまでこだわるとは…」
デサントが展開する「アリーナ」ブランドのチーフデザイナーで、今回の水着製作を担当した秋田祐作さんは、井村コーチの印象を振り返る。日本水泳連盟が同社に正式発注したのは今年2月。最初に井村コーチの要望を聞き、その後何度もチェックを受けながら、約4カ月で完成にこぎ着けた。