シャープは11日、自社商品として初めてフルカラーの発光ダイオード(LED)ディスプレーを採用した電子看板を、9月下旬に発売すると発表した。電子看板の品ぞろえを拡充し、2020年の東京五輪・パラリンピックを見据えた需要の取り込みを狙う。
LEDディスプレーの特徴を生かし、従来の液晶パネルを使った商品に比べ、画面の明るさを7~10倍に高めた。
日光が当たっても文字が消えにくくなったほか、防じん性能を向上させ、小売店やガソリンスタンドの店頭などでの利用を見込む。
LEDディスプレーは自社では製造せず、中国のメーカーから仕入れ、シャープブランドとして販売する。
必要に応じて、看板に映像や画像を送り込むためのソフトウエアやケーブルなども別途販売する。
1台の大きさは幅64センチ、高さ48センチ、奥行き10.6センチ。枠がなく、組み合わせることで画面の大型化にも対応する。市場想定価格は税別で44万円前後。年間約500台の販売を目指す。