ソニーは29日、人工知能(AI)やロボット分野の研究開発を手掛けるベンチャーに出資する「ソニーイノベーションファンド」を新設すると発表した。総額100億円規模になるという。東京都内で開いた説明会で平井一夫社長が表明した。
平井社長は、自社でもAIを活用したロボットの開発に着手していると明らかにした。06年に生産を終えた犬型ロボット「AIBO(アイボ)」以来のロボット事業再参入となる。将来的には製造や物流でのロボット事業も検討する。
米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売低迷で主力の半導体事業が苦戦しており、新規事業の創造が今後の成長に不可欠と判断した。平井社長は「ソニーの将来を担う人材育成にもつなげる」と話した。