多々見 私自身、与党検討委員会から昨年「舞鶴ルート」の名前が出てくるまでは、それほど現実的なこととは考えていなかった。市民は少し驚いているのだろう。引揚記念館のユネスコ世界記憶遺産登録の時もそうだったが、いったん盛り上がればすごい力になると思う。
--もちろん、市民の中にも新幹線延伸に反対する声はある。「地元負担」と「在来線の利便性確保」が大きな課題になると思うが
多々見 地元負担に関しては、まだどれほどの額になるかはっきりしていないが、舞鶴市に負担は可能だと思う。もちろん経済効果などプラスの面も考えられる。在来線の利便性については、高速道路など道路網の充実によりカバーできる。近隣の都市には路線バスなどを効率的に利用してもらう。その代わり京都や大阪へは飛躍的に早く行けるようになる。いずれにしても、新幹線の駅ができることの将来的なメリットを考えると、そうした負担は十分に耐えうるものだと考えている。
--もう1つ、府北部5市2町が必ずしも1枚岩ではないという指摘もあるが