大戸屋“お家騒動”火種くすぶる 会社側と創業家、対立収まる気配なし (1/2ページ)

2016.6.24 05:43

大戸屋ホールディングスの定時株主総会に向かう株主=23日、東京都新宿区(永田岳彦撮影)

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 定食店「大戸屋ごはん処」をチェーン展開する大戸屋ホールディングス(HD)は23日、東京都内で株主総会を開いた。5月に創業家が突然、会社側が諮る人事案に「納得できない」と反対を表明し、対立が表面化した。総会では会社側が提案した人事案が賛成多数で可決されたが、創業家は9月にも臨時総会の招集を求める検討に入った。委任状争奪戦に発展する可能性もあり、“お家騒動”の火種はくすぶったままだ。

 「株主の皆さまに心配をかけ、おわびします」。窪田健一社長(45)は総会の冒頭、創業者の三森久実前会長が57歳で急逝してから1年足らずで勃発した今回の対立について陳謝。「風通しの良い企業風土をつくる」と述べ、新体制でガバナンス(企業統治)を強化する必要性を訴えた。

 新体制は窪田氏が再任、取締役8人のうち5人が退任し、主力取引銀行出身で相談役兼最高顧問の河合直忠氏(71)が取締役に復帰する。見方によっては、久実氏に近い人物を排除したとも受け取れる内容だ。

「取締役がこれほど入れ替わるのは通常ではない」

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