東武百貨店、立教大と連携 ゼミ生の知恵 若者離れ阻止 (2/2ページ)

2016.6.21 05:00

 次にさまざまな大学の学生を対象にアンケートを実施。「仲間で食を囲むことで話が広がるという意見に着目」(清水美帆さん)し、「コミュニケーション」というキーワードを導く。

 7月14日から20日にかけて屋上や各フロアで開催するのは「Ennichi@友縁地」。ゼミ生の瀬戸西怜さんは店舗にあまり足を運んだことがなかったが、「ZARA」や「ケイト・スペード」など若者の人気店が多いことを知り「東武で買い物を楽しめる」と再認識。人気店を巡るスタンプラリー企画が決まった。

 コミュニケーションの活性化を念頭に、レストランは8月末までのメニューを企画中だ。キーワードは「シェア」。例えば大きなフォカッチャ製のサンドイッチは「どこから分けようか」「どの角度で撮影してフェイスブックでシェアしようか」といった会話が弾むことを想定。エビフライやハンバーグ、ピラフなど6種類の総菜を盛り合わせたランチは皆でシェアして楽しめるようにした。

 両者の打ち合わせはゼミの開講日に実施している。佐々木教授は今回の協業について「マーケティングの1から10までを体験できる貴重な機会」と説明。東武側も「来年以降も学生との交流を続けられれば」(飯田課長)と期待を寄せている。

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