東武百貨店の池袋本店(東京都豊島区)は、池袋にキャンパスを構える立教大学と連携し、7月中旬に大型イベントを開催する。両者が本格的に協力するのは初めてで、ノートパソコン大のサンドイッチ販売など、学生の意見を反映させたユニークな企画に挑む。
フリースブームによってユニクロが台頭した1990年代の終わり頃から、若者の百貨店離れが加速したといわれる。東武百貨店では今回の取り組みを契機に、若年層に百貨店の魅力を発信したい考えだ。
プロジェクトに参画したのはマーケティングを研究する経営学部教授の佐々木宏ゼミ。山崎製パンと組んで人気商品「ランチパック」の企画に携わるなど、企業との協業を数多く経験している。
ゼミ生を対象に実施した衣食住のアンケート結果を踏まえ、「食に焦点を当てたイベントに関心が集まる」と提案。東武側は「若者は衣類で動くという感覚があった」(飯田寛・販売促進・広告課課長)ため、アンケート結果は意外だったという。