これらの経験によって多数の糸につけられた色が形づくるレクサスのクルマとのアイデアが生まれてきた。トヨタの水素自動車から、水素を動力源とする燃料電池システムを使ったキティックライトも別のスペースに用意した。
彼らと直接話し、彼らの考えがどこにあるのかもわかった。しかし正直に言って、彼らのコンセプトが視覚的に十分に表現しきれたとは思えないのが残念なところだ。多分、見学者はコンセプトをちゃんと書面で読むなり説明を受けないと、フォルマファンタズマの意図がはっきりと見えてこないだろう。
それでも、フォルマファンタズマを指名した一点で、ぼくはレクサスというブランドが「一皮むける」意思を示したと考えた。