北の大地で雪上ドライブ! レクサスと過ごす極上のクルマ旅 (1/6ページ)

 真っ白な雪に覆われた北の大地に、野太いエンジン音が響き渡る。「ブウォォォーン、ブウォン、ブウォン」。プロドライバーが運転する青色に輝くクルマが、一瞬にして目の前を走り去っていく。そのあとを2台のSUVが激しく追走する。3台を追うように振り返ったが、分厚い雪煙に遮られて何も見えない-。ここは北海道帯広市に近い十勝スピードウェイ。トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」がメディアを招いて行った雪上試乗会での一コマだ。クルマの魅力と壮大な自然にたっぷり浸った2日間のツアーの様子をお届けする。(文・大竹信生)

 1月某日の朝5時。靴を履いていたら携帯電話が鳴った。「ご自宅の前に到着いたしました」。小さいボストンバッグを片手にマンションの1階に降りると、玄関前にレクサスの最高級セダン「LS」が待っていた。広々とした後部座席に納まり、用意されたミネラルウォーターを口にすると、クルマは羽田空港に向けて走り出した。試乗会のことを想像すると興奮のあまり寝付けず、睡眠時間はたったの3時間。まだかなり眠たいが、待望の一日がついにスタートした。

 それから数時間後。サーキットの真上を通過した飛行機は、9時前にとかち帯広空港に到着した。気温はマイナス15度らしいが、ダウンジャケットの前を閉めなくても寒さはそれほど感じない。空港の外にはお迎えのレクサス「RX」がずらりと並んでいる。銀世界にはSUVがお似合いだ。どこまでも続く一本道を30分ほど走ると、サーキットが見えてきた。

 コース脇のティールームでバイキング形式の朝食をとりながら、試乗会の説明を受ける。今回用意された走行体験は3タイプ。雪上につくったコースを走る「圧雪路」、ミラーバーンと呼ばれる氷の上を旋回する「氷盤路」、そして、雪に覆われたデコボコ道を走る「特設オフロード」だ。

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