北の大地で雪上ドライブ! レクサスと過ごす極上のクルマ旅 (4/6ページ)

 試乗体験の最後にサプライズ

 これで3つの試乗体験を終えたが、最後にサプライズが待っていた。レクサスのCMで数々の超絶テクニックを披露しているプロドライバーの木下隆之氏が運転するGS Fに同乗できるイベントだという。偶然にも、前の日に「木下さんのようにテールを流しながらコーナーを回ってみたい」などと同僚たちに話していたばかり。同乗どころか木下氏が来ることすら知らなかったのだ。これはラッキー。

 青色に輝くGS Fで雪上を駆け抜ける木下氏の走りは、まるで異次元の世界。デモ走行で雪煙を巻き上げながら、マシンをスライドさせてコーナーを旋回する。「早く乗ってみたい」-。だが、木下氏のマシンに乗れるのはわずか数名。「ここはフェアに」ということで、大人たちのジャンケン大会が始まった。そして、ついに残り1枠をかけた最後の勝負。チョキに賭けてみる。「最初はグー、ジャーンケーン……よっしゃ、勝った!」。なんとか滑り込みで、木下氏の真後ろに座ることができた。

 期待と不安が入り混じる中、いざ発進。ハイパワーのマシンはどんどん加速すると、猛スピードで最初のコーナーへ突入した。「この人、正気か!」。進行方向とは逆にハンドルを切ってカウンターをあてる。カーブを駆け抜けるというよりも“滑り抜ける”といった感じだ。ちなみに木下氏が操るのは、制御装置をすべて解除したFR車…。直線では容赦なく飛ばす。「一体何キロ出ているんだろう。メーターが見えない!」。完全な未体験ゾーンに突入すると、怖さを通り越してなぜか笑いが止まらない。まるで雪の中をジェットコースターで走っているようだった。これははっきり言ってエキサイティングだ。

 クルマから降りると、隣に座っていた記者が教えてくれた。「直線で136キロ出ていましたよ」。唖然とした。やっぱりこのイベントはクレイジーだ。これで本当にすべての試乗体験が終了。本音を言えば「まだまだ走り足りない」。後ろ髪を引かれる思いで、移動用のバスに乗り込んだ。

窓の外にキタキツネが…! エゾシカも!?