北の大地で雪上ドライブ! レクサスと過ごす極上のクルマ旅 (3/6ページ)

 「氷盤路」でドリフトを楽しむ

 その後、舞台を「氷盤路」に移してコンパクトSUVの「NX」に乗り込み、パイロンの周りをグルグルと旋回する。TRCとVSCが効いた状態だと、電子制御でエンジンと四輪の回転を抑えるため、アクセルをベタ踏みしても滑ることはない。その代わりに車両はアンダーステアとなり、パイロンを中心に描く円が大きく外側に膨らんでいく。それにしても、電子制御があればこんなにもスピンしないものなんだと感心する。

 試しにGS Fも走らせてみた。すべての制御装置を解除する。アクセルを踏んだとたんにクルリ。こりゃ無理だわ…。むしろ高速スピンが楽しすぎるので、「こんな経験もなかなかできない」と開き直り、インストラクターに怒られない程度にエンジンを回してみたりする。

 最後のアトラクションは「特設オフロード」。コース内に設けた急な坂道や角度のきついバンクを、最上級SUVの「LX」で走破する。ハンドルを握るのは、30年にわたってハイラックスやランドクルーザーを開発し、LXの開発責任者も務める小鑓貞嘉氏だ。凹凸の激しい悪路を軽々と乗り越え、下が見えない急斜面を降りていく。さらに、傾斜角度30度のバンクに片側の車輪を乗せ、斜めに傾いた状態で走行する。LXはなんと傾斜角度44度までなら、横倒しせずに走ることができるという。普段の生活では考えられないシチュエーションだ。だんだん目が慣れてくると、テクニックもないくせにハンドルを握りたくなってしまった。

プロドライバーが運転するマシンで同乗試乗