東京電力福島第1原発の汚染水問題で、経済産業省の検討部会は19日、汚染水の浄化処理後に残る放射性物質のトリチウム(三重水素)を含む水について、海洋への放出が最も費用がかからず、最短で処理できるとした試算結果をまとめた。
原子力規制委員会も海洋放出の容認を示唆しており、タンクにたまり続ける汚染水解消に向けて一歩踏み出した形だ。
経産省の部会は、浄化処理水をコンクリートで固めて地下に埋設する方法や、蒸発させて大気中に放出するなど5つの処理方法を検討してきた。
浄化しきれないトリチウムを含んだ水の総量を80万トン、1日の処理量を400トンなどと仮定して必要な費用や期間を試算。