太陽光や風力といった再生可能エネルギーによる電力を中心に販売し、環境意識の高い家庭への電力販売の開拓を考える新電力もある。大手商社系では火力だけでなく、中小水力や太陽光の発電所増設を計画している。
ただ、大手電力に比べ販売網が弱いのが、新電力共通の悩みだ。このため東ガスは中堅ガス会社と手を組み、JXも家電量販店のノジマと提携し、販売網の拡充を急ぐ。
経済産業省によると、新電力として同省に届けているのは昨年10月時点で778社。全面自由化を前に急ピッチで増加しているが、新電力は大手と比べて発電所が少なく、どう電源を確保するのかも課題になる。(大柳聡庸)