■エアコンの使い方次第でかなり効果
朝晩の冷え込みが本格化し、冬が近づいてきた。エアコンがフル稼働する季節に気になるのが電気代だ。冬は夏以上に家庭での努力が節約につながるという。手軽な省エネ術を専門家に聞いた。(中井なつみ)
消費電力の3分の1
「冬場は電気代が高くなりがち。消費電力の大きいエアコンの使い方次第でかなり節約できる」と話すのは、関東電気保安協会(東京都港区)の広報部、斉藤将人さんだ。
冬場には家庭の消費電力の約3分の1を占めるエアコン。斉藤さんによると、暖房の設定温度は「20度が目安」という。
資源エネルギー庁の統計では、主に6畳用として使われるエアコンの場合、設定温度を21度から1度下げるだけで、1台当たり約1400円の節約につながる(冬場に約170日間使用)。そのほか、フィルターを月1~2回掃除すると約860円(同)、使用時間の1時間短縮で約1100円(同)減らせる。