ローソンによると、ワオンの利用者にはイオングループのスーパーやドラッグストアを利用するシニア層や主婦層も多く、ローソンは今回の提携でこうした客層を取り込みたい考えだ。
イオンにとっても、今回の提携で約1万2200の利用可能箇所拡大につながり、さらなる利便性向上と顧客の囲い込みが期待できる。両社は共通のライバルであるセブン&アイへの対抗で一致し、手を組んだ形だ。
2007年4月に始まったワオンは、15年10月末時点で発行枚数が約5320万枚に達した。イオングループ各社に加え、グループ外でもファミマや中堅のポプラ、牛丼大手の吉野家など幅広い相手と提携を進めている。利用可能箇所は今年10月末時点では約22万6000カ所で、新たにローソンが加わり、利用可能箇所は24万カ所前後に増える見込みだ。
対するナナコは07年4月にスタートし、15年10月末の発行枚数は約4337万枚、利用可能箇所は約20万4800カ所とワオンとほぼ互角だ。