コンビニエンスストア大手のファミリーマートが、これまで加盟店ごとに任せていたアルバイト店員の応募受け付けを本社で一括して行う新しい組織を開設することが23日、分かった。少子化の影響で同業他社や外食チェーンとの人材獲得競争が激化していることが背景だ。個々の店舗運営とバイトの採用活動を切り離すことで、業務効率化を図る狙いもある。
ファミマが新設するのは「ファミリーマート・スタッフ採用センター」。アルバイト希望者はウェブまたは電話で店舗名や条件などをセンターに伝え、センターが各店の店長やオーナーなど採用責任者に素早く確実に連絡を取り、面接の日程を調整する。
ファミマは、昨年5月に専用サイト「ファミJOB」を開設するなど、バイト希望者が条件に合う店舗を探して、連絡を取りやすい仕組みを整備してきた。
だが、バイト希望者が実際に連絡を取ると採用責任者が不在であったり、混雑時で忙しく電話に出られなかったり、また電子メールの確認などの対応が後回しになって、連絡をした段階では他のバイトが決まっているケースも多くあるという。