【動く勢力図 ファミマ・ユニー統合】(上)
「経営統合によって、ビジネスチャンスが広がると確信している」。15日、東京都内で開かれたファミリーマートとユニーグループ・ホールディングス(GHD)による経営統合の記者会見。ファミマの中山勇社長は、統合後の生き残りに自信を見せた。
遠いセブンの背中
今後の事業戦略について、中山社長は「両社の持つ事業基盤を最大限活用していきたい」と述べた。具体的には、流通業と関連する金融サービスや宅配などの分野での取り組みをスピードアップさせる方針だ。
ファミマにとって、コンビニエンス業界首位のセブン-イレブン・ジャパンに対抗する力を持つことは、前社長の上田準二会長時代からの悲願だ。
業界3位に甘んじてきたファミマは今月、中部地方を中心に約650店を展開するココストア(名古屋市)を完全子会社化し、国内店舗数を単純合算で約1万2000店に拡大した。サークルKサンクスの約6300店を加えると、最大手のセブン-イレブン・ジャパン(約1万8000店)と規模で肩を並べる。