大手コンビニエンスストア各社が、通勤や通学の乗降客による商品購入が見込める駅構内(駅ナカ)への出店に力を入れている。道路沿いやビル内部などへの新規出店余地が狭まるなか、鉄道会社と提携し未開拓の首都圏や関西圏の駅ナカへ進出し、業績の拡大につなげる狙いがある。
ローソンは4日、業務提携する東京メトロとの駅ナカの新業態「ローソンメトロス」の1号店を地下鉄日比谷線秋葉原駅構内にオープンした。
訪日外国人客の利用も見越して英語と中国語の表記も導入。今後3年で、東京メトロの売店「メトロス」約140店のうち50店を新業態に転換する方針だ。
最大手のセブン-イレブン・ジャパンは、JR西日本が運営する「キヨスク」と「ハート・イン」の計500店をセブンの店舗に転換する。すでにセブンに切り替えた店舗の一部では改装前に比べ1カ月間の売上高が1.5倍に伸びた店もあり、販売は好調だという。