そして、現在、投資回収の時期に入っているのが欧州エアバスの「A320」や米ボーイングの「777」、カナダのボンバルディアの「CRJ」だ。IHIはこれらの機種のエンジン開発に参画している。
また、最近では格安航空会社(LCC)の参入で、メンテナンスの仕事が増えている。大手航空会社は整備体制があるが、LCCはメンテナンスを外注するしかない。特にアジアのLCCからIHIにメンテナンス依頼が増加しているという。
IHIが参画する航空機エンジンプロジェクトでは、最新鋭の米ボーイング「787」が、これから投資回収時期に入る。
さらにIHIはエアバスやボーイングのベストセラー機の後継機「A320neo」や「777X」のエンジンプロジェクトにも参画しており、メンテナンスビジネスのさらなる拡大が期待されている。
「Mizuho Hospital」の存在感も今後世界でさらに高まりそうだ。(黄金崎元)